「人手不足」なのに「中高年の求人」が少ない理由とは?その背景にある現実

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ニュースでは「深刻な人手不足」と毎日のように報道されています。
ところが、いざ中高年が仕事を探そうとすると「求人が全然ない」「書類すら通らない」という現実。
「人が足りないって言ってたじゃないか!」とツッコミたくなる矛盾…。
今回は、なぜそんなことが起きるのか、その理由をわかりやすく解説します。


1. 「人手不足」とは“若手”不足のこと?

企業が求めるのは、即戦力かつ長期的に働ける人材。
そのため、実は「人手不足」と言いながらも、“30代以下”に絞った求人が多いのが現実です。

特に正社員の求人では

  • 柔軟に働ける
  • 吸収が早い
  • 企業文化に馴染みやすい
    といった理由で若手が重宝されがち。

つまり、「人手不足」は全世代にチャンスがあるわけではないのです。


2. 「経験豊富」より「扱いやすさ」?

中高年は経験も知識も豊富。それは大きな強みのはずです。
でも企業側の本音は「プライドが高いのでは?」「扱いにくそう…」「年下の上司を受け入れられる?」といった“懸念”を抱いているケースもあります。

また、「体力面」や「ITスキル面」での不安も。
実際には問題ない人も多いのに、年齢だけでフィルターがかかってしまうのが現実です。


3. 「非正規」や「肉体労働」は中高年にもあるが…

介護・警備・清掃など、中高年でも働ける仕事はあります。
しかし、

  • 賃金が低い
  • 負担が大きい
  • 将来性がない
    と感じてしまい、選択肢が狭くなりがちです。

また、「自分にはもっと合う仕事があるはず」と希望条件が高くなるほど、求人はさらに減ります。


4. 制度の壁も存在する

日本では一度「正社員」を離れると、再び同じ待遇で戻るのが難しい仕組みになっています。
中高年が職を失うと「派遣」や「契約社員」にしか戻れないケースが多く、それも原因のひとつです。


まとめ

「人手不足」は事実です。
でもその「人手」とは、企業が“求める条件に合った人材”のこと。
そこに年齢フィルターや先入観があることで、中高年の求人が極端に少なくなっているのです。

とはいえ、

  • スキルをアップデートする
  • 柔軟に働き方を考える
  • 自分に合う業界を探す
    などの工夫をすれば、道は開けます。

中高年こそ、人生経験という強みを活かせる場がきっとあるはずです。

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