うつ病で体調が限界に近づき、主治医に相談したところ「休職が必要」という診断書を用意してくれた。
正直、診断書さえあれば会社は休職を認めてくれるものだと、どこかで思い込んでいた。
ところが主治医から返ってきた言葉は、意外で、少しショックなものだった。
「休職の最終判断は会社が行います。診断書には強制力はありません。」
まさか、そんな仕組みだったとは思ってもいなかった。
■ 診断書には「休職の必要性」を示すだけ
医師が出す診断書は、「この人には休息が必要です」という医学的判断を示すもの。
しかし、実際に“休職できるかどうか”は会社の就業規則に従い、会社側が決定するらしい。
休職制度の有無、休職の要件、期間、提出書類、審査方法……。
これらはすべて会社ごとに違う。
診断書さえあれば自動的に休めると思っていた私は、正直、その仕組みを知って戸惑った。
■ 「会社が決める」という現実に感じた不安
会社の判断によっては、
- すぐには休職を認めてもらえないのか?
- 別の部署への配置転換を提案されるのか?
- 最悪、休職が認められず出勤し続けないといけないのか?
そんな不安が頭をよぎった。
心も体も疲れ切って、ようやく辿りついた「休職」という選択肢。
それが自分の意思だけでは決められないというのは、正直つらい現実だ。
■ それでも診断書は「強い根拠」になる
ただ、主治医はこうも言った。
「診断書は、あなたが休む必要があるという医学的根拠です。会社も無視はできません。」
たしかに、診断書があるのと無いのとでは大きく違う。
会社が“休ませるべき状況”と判断する後押しにもなる。
休職は会社の制度だけど、診断書はその制度を使うために欠かせない武器だ。
■ 自分の体調を守るためにできること
診断書に強制力はないと言われた時、少し心が折れそうになった。
でも、最終的に大事なのは自分の心と体だ。
- 会社に淡々と提出する
- 就業規則を確認する
- 不安なら産業医や人事に相談する
- できるだけ安全な形で休める道を探す
制度は会社のものでも、人生は自分のものだ。
■ おわりに
「診断書=必ず休職できる」と思っていたからこそ、現実を知った時にショックだった。
でも、診断書はあなたの体調を守るための“根拠”であり、“盾”になる。
休職の手続きがどうであれ、
あなたが安心して休めることが一番大切。
同じように不安を感じている人の助けになればと思い、今日の出来事を書き残した。


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