病院にかかったあと、「なんだか納得できなかった」「説明が分かりづらかった」「治らない…」と思ったことはありませんか?
そんなとき、別の病院でも診てもらいたくなりますよね。
でも、ふと心配になることがあります。
「同じ症状で別の病院に行くのって、いけないことなのかな?」
結論から言えば――
まったく問題ありません。
この記事では、同じ症状で病院を変えることの是非、注意点、そしてうまく活用する方法まで詳しくご紹介します。
結論:別の病院に行ってもOK!それはあなたの権利です
日本には「フリーアクセス制度」があり、どの病院を受診するかは患者が自由に選べるようになっています。
つまり、同じ症状で別の病院に行くのは、法律的にもマナー的にもまったく問題なしです。
むしろ医療の現場では、「セカンドオピニオン(別の医師の意見を聞くこと)」を受けることが、患者の当然の権利として認められています。
こんなときは病院を変えても大丈夫
- 今の医師の説明があいまいでよく分からない
- しばらく治療しても改善しない
- もっと詳しく診てくれる専門医を探したい
- 別の治療法の選択肢も聞きたい
気になることを我慢して診察を受け続けるより、安心できる病院・医師に変えることが大切です。
注意しておきたい3つのポイント
1. 薬の重複に注意
複数の病院で同じ薬を処方されると、副作用や過剰摂取のリスクがあります。
→「お薬手帳」を見せたり、「以前の病院ではこの薬をもらっていました」と伝えるのが安心です。
2. ドクターショッピングと思われないように
短期間にいくつもの病院を転々としていると、
「この人は治療方針に納得せずに次々病院を変えている」
「薬目的では?」
と不信感を持たれる可能性もあります。
目的が「納得のいく診療」や「別の意見を聞きたい」ことであれば、堂々と説明すれば大丈夫です。
3. 紹介状がないと大病院ではお金がかかることも
大学病院や大規模な病院では、「紹介状がない初診」の場合に、5,000〜7,000円ほどの追加料金(選定療養費)がかかることがあります。
費用を抑えたいときは、前の病院で紹介状をもらうのがおすすめです。
セカンドオピニオンって何?
セカンドオピニオンとは、「別の医師の意見を聞くこと」。
特に以下のようなときに使われます:
- がんや難病など、重い病気の治療方針を決めるとき
- 手術が必要かどうか迷っているとき
- 医師の説明や態度に不信感があるとき
※多くの病院では、セカンドオピニオン外来を設けていて、診断や治療を引き継がずに「意見だけ」を聞くこともできます。
別の病院に行くときにやっておくべきこと
ポイント | 理由 |
---|---|
✅ 症状の経過をメモしておく | 医師が状況を理解しやすくなる |
✅ お薬手帳を持参する | 薬の重複や相互作用を防げる |
✅ 可能であれば紹介状をもらう | スムーズに診察を受けられ、費用も安くなる |
✅ 前の病院での診断内容を伝える | 同じ検査を繰り返さなくて済む |
まとめ:納得できる医療を受けるために、病院を変えることは悪くない
「同じ症状で別の病院に行くことは、いけないこと」――
そんなふうに思って、ガマンしている人は少なくありません。
でも、本当は違います。
自分の体のことです。
不安があれば、別の医師の意見を聞くのは当たり前のこと。
大切なのは、
- 自分が納得できる医療を受けること
- 安全に、そして効率的に医療を受けること
遠慮せずに、安心できる選択をしていきましょう。
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