
子どものころ、夏休みが果てしなく長く感じられたこと、ありませんか?
一方、大人になった今では「あれ?もう一年終わり?」と驚くこともしばしば。
同じ365日なのに、なぜ年をとると1年が短く感じるのでしょうか?
「人生の比率」説
よく言われるのが「相対的時間感覚」の話です。
たとえば、5歳の子どもにとっての1年は人生の5分の1。
でも50歳の大人にとっては50分の1にすぎません。
人生全体の中での「割合」が小さくなるため、時間が短く感じられる、というわけです。
新鮮さの減少
もう一つの理由は、「新しい体験の量」。
子ども時代は、毎日が発見の連続。初めての経験や驚きが多いため、記憶が濃く、時間がゆっくり流れるように感じます。
一方、大人になると日々の生活がルーチン化し、新鮮な出来事が減っていきます。
「昨日と同じ今日」が続くことで、1年があっという間に過ぎてしまう感覚になるのです。
心の余裕と時間のスピード
大人になると仕事や家事、人間関係などで毎日が忙しくなります。
気づけば朝になり、気づけば夜になり、気づけば年末。
心に余裕がないと「今この瞬間」を感じる力も鈍ってしまいます。
その結果、時間がすべり落ちるように早く過ぎていくのです。
時間を取り戻すには?
年をとっても、1年を長く感じる方法はあります。
それは「意識的に新しい体験をすること」。
初めての場所に行く、初めての趣味を始める、普段しない人と会話してみる…。
小さな「初めて」を増やすだけで、日常が少しずつ鮮やかになります。
また、日記を書くこともおすすめです。
日々を振り返ることで、「過ぎた時間」に意識を向けることができます。
時間を「流れるもの」から「味わうもの」に変えていけるかもしれません。
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