若い頃は、多少のことでは気にしなかった。
嫌なことがあっても「まあいいか」で済ませられたし、無理もきいた。
でも年を重ねるにつれて、同じ出来事でも心に残る時間が長くなり、以前より疲れやすくなった気がする。
「年を取るほどメンタルが弱くなってきた」
そんなふうに感じる人は、実は少なくないのではないだろうか。
体力だけでなく、心の回復力も変わってくる
年齢を重ねると、体力が落ちるのは誰もが実感する。
実はそれと同じように、心の回復力も少しずつ変化していく。
睡眠が浅くなったり、疲れが抜けにくくなったりすると、
それだけで気持ちは不安定になりやすい。
若い頃なら一晩寝れば忘れられたことが、何日も頭から離れないこともある。
これは「弱くなった」のではなく、無理がきかなくなったという変化なのかもしれない。
経験を重ねたからこそ、傷つきやすくなる
年を取るほど、いろいろな経験をしてきた。
失敗、後悔、人間関係のつまずき、思い通りにいかなかった出来事。
それらの記憶が積み重なることで、
似た状況に出会ったとき、過去の痛みが一緒に呼び起こされる。
だからこそ、
- 些細な一言が深く刺さる
- 人の態度に敏感になる
- 先のことを考えすぎて不安になる
そんな状態になりやすいのだと思う。
「弱くなった」のではなく、「繊細になった」
メンタルが弱くなったと感じると、つい自分を責めてしまう。
でも見方を変えると、それは感受性が高くなったとも言える。
周りの空気を読む力
人の気持ちを想像する力
危険を避けようとする慎重さ
それらは、年を重ねて身についた大切な能力でもある。
ただ、社会や職場は「強さ」や「鈍感さ」を求めがちで、
その繊細さが生きづらさに変わってしまうことがある。
これからは「強くなる」より「守る」
若い頃のように、無理をして乗り越える必要はない。
これからは、心を鍛えるよりも心を守る生き方のほうが大切なのかもしれない。
- 合わない人とは距離を取る
- 頑張れない日は、頑張らない
- 「できない自分」を責めない
そうやって自分に優しくすることは、逃げではなく調整だ。
おわりに
年を取るほどメンタルが弱くなったと感じるのは、
人生をちゃんと生きてきた証拠でもある。
もし今、以前よりしんどく感じているなら、
それはあなたがダメになったからではない。
ただ、これまでと同じやり方が合わなくなっただけ。
これからは「強さ」ではなく、「自分を大切にする力」を育てていけばいい。
そんなふうに思えるようになったら、少しだけ心が軽くなる気がする。



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