― 人間関係が原因で休職し、配置転換を迎える前に考えたこと ―
人間関係が原因で休職するほど追い詰められると、
「人そのもの」が怖くなることがあります。
声をかけられるだけで身構えてしまう
視線を感じると心拍数が上がる
また傷つくのではないかと頭が真っ白になる
これは弱さでも甘えでもありません。
心が自分を守ろうとしている自然な反応です。
私は今、休職明けに別の部署へ配置転換されることが決まっています。
環境が変わることに、少しの希望と、同時に大きな不安を感じています。
この記事では
「人に恐怖を感じるようになった状態から、どう向き合えばいいのか」
を、同じ立場の人に向けて書きます。
① 「克服しなければならない」と思わない
まず一番大切なのは、
恐怖を早く消そうとしないことです。
「早く普通に戻らなきゃ」
「怖がっている自分はダメだ」
そう思えば思うほど、心はさらに緊張します。
人に恐怖を感じるのは、
過去に「安心できなかった経験」があったから。
恐怖は敵ではなく、
「これ以上傷つかないで」という心からのサインです。
克服とは
恐怖を無理に消すことではなく、恐怖があっても生きられるようになること
だと思っています。
② 「全員とうまくやる」は最初から捨てる
配置転換後、
「今度こそ人間関係をうまくやらなければ」
と思いがちです。
でもこれは、とてもハードルが高い。
最初の目標はこれくらいで十分です。
- 挨拶ができなくてもいい
- 無理に雑談しなくていい
- 好かれなくてもいい
「敵を作らない」ではなく
「深く関わらない自由」を自分に許す
人との距離は、自分で決めていい。
③ 恐怖を感じた瞬間に「今ここ」に戻る
人が怖いとき、心はだいたい過去か未来にいます。
- また嫌味を言われるかもしれない
- 失敗して責められるかもしれない
そんな時は、意識的に「今」に戻ります。
例えば、
- 足の裏の感覚を感じる
- 椅子に座っている体の重さを意識する
- ゆっくり息を吐く
これは気休めではなく、
脳に「今は安全だ」と伝える行為です。
恐怖は思考より先に体に出ます。
だから体から落ち着かせることが有効です。
④ 新しい部署は「やり直し」ではなく「別ルート」
配置転換は
「失敗したからやり直し」ではありません。
今までと同じやり方では壊れてしまったから、
違うルートを選んだだけです。
以前の部署で起きたことが
あなたの人間性を決めるわけではありません。
新しい部署では、
- 過去を説明しなくていい
- 無理に自分を証明しなくていい
- 静かな人として存在してもいい
ゼロからではなく、
「少し慎重になった自分」で始めればいい。
⑤ 回復は「良くなったり戻ったり」を繰り返す
人への恐怖は、一直線には消えません。
- 今日は少し平気
- 次の日は一気に怖くなる
これを「後退した」と思わないでください。
回復とは、
波を打ちながら、全体として少しずつ楽になるものです。
怖くなった日は
「今日はここまで頑張った」と区切る。
それだけで十分です。
おわりに
人が怖くなった経験は、
確かにつらいものです。
でもそれは、
あなたが人を大切にし、真面目に向き合ってきた証でもあります。
配置転換は終わりではなく、
自分を壊さないための再出発。
恐怖があってもいい。
不安があってもいい。
それでも、
一歩ずつ自分のペースで進んでいけます。
この文章が、
同じように人に恐怖を感じている誰かの
心を少し軽くできたなら幸いです。


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