「また数え間違えたの?」――毎月の棚卸しが憂うつな理由

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「今月も棚卸し、よろしくね」

その一言が聞こえた瞬間、私の心はずーんと沈みます。なぜなら、私はこの「棚卸し」という業務が、とても苦手だからです。

毎月月末になると、倉庫にある商品や備品の数をチェックして、帳簿と実物が合っているかを確認します。単純な作業に見えるかもしれませんが、実際にやってみるとこれがなかなか厄介です。

一列にずらっと並ぶ同じような箱たち。ラベルはかすれているし、数を数えている途中で声をかけられて、また最初からやり直し。集中力が切れると、一気に数がぐちゃぐちゃになります。

で、当然のように数え間違える。

「また間違ってるよ。何回目だと思ってるの?」

上長の声に、返す言葉が見つかりません。反省しているのは本当だし、ミスしたくてしているわけじゃない。それでも「なんでこんな簡単なこともできないのか」と自分を責めてしまうこともあります。


苦手なことは、得意にならなくてもいい?

私は「人付き合いが苦手」だし、「話すのも苦手」。正直、棚卸しのように神経を使う作業も得意ではありません。毎月そのことを突きつけられるのが、しんどいんです。

でも、最近思うようになりました。苦手なことは、無理に得意にならなくてもいいのでは? もちろん最低限の努力はする。でも、それ以上を求めて自分を追い込むのは、もうやめようと思ったんです。


私なりの工夫

とはいえ、何もしないのは違う。そこで最近は、
・数をメモしながら、1回ごとにチェック
・途中で話しかけられないように「今カウント中」と書いた札をつける
・似たような商品は一度に数えず、カテゴリをわける
など、小さな工夫を取り入れるようにしました。

それでも間違えることはあります。でも前よりは減ってきた。怒られることもあるけれど、「前よりまし」と思えるだけで、ちょっとだけ気が楽になります。


最後に

毎月の棚卸しが苦痛でたまらないという人、あなただけじゃありません。私も同じです。完璧にやろうとするほど苦しくなるなら、自分なりの「乗り切り方」を見つけるのもひとつの方法です。

今日もまた棚卸し。でも、今日は昨日よりちょっとだけうまくやれるかもしれない。そんな気持ちで、私は今日も数えます。

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