職場でよくある悩みのひとつに、
「自分はよく頼まれるのに、自分からは人にお願いしにくい」
という状況があります。
私自身もそうですが、真面目で断れないタイプの人は、自然と「頼みやすい人」になってしまいがちです。結果、周りからは頻繁に声がかかるのに、自分からお願いするのは苦手。これが続くと「なんで自分ばかり…」という不公平感がたまっていきます。
なぜ「頼まれることが多い」のか
- 断らないから安心して声をかけられる
- 真面目にやってくれると信頼されている
- 逆に、強く言い返さない・文句を言わないと見られている
つまり「便利に扱われやすい」立場になってしまっているのです。
断れない → しんどくなる悪循環
頼まれる → 無理をしてでも引き受ける → 自分の仕事が圧迫される
→ ストレスがたまるのに、また頼まれる → ますます断りにくい
この流れにハマると、精神的にも肉体的にもきつくなります。
「断る」ための小さなコツ
断ることは悪いことではなく、「自分の仕事を守ること」と捉えると少し楽になります。
- ワンクッション入れる
「今ちょっと手が離せないので、あとでなら」 - 代替案を出す
「今はできないけど、○○さんなら対応できると思います」 - 短く伝える
言い訳を長々とするより、シンプルに。
「頼む」ための小さなコツ
お願いするのが苦手な人は、「迷惑をかける」と思いすぎていることが多いです。
- 決まり文句を使う
「ここお願いできますか?」
「これ一緒にお願いします」 - お礼を添える
「ありがとうございます、助かります」 - 貸し借りの意識を持つ
自分は普段頼まれる側だから、お願いするのもバランスのうち。
バランスを取り戻すために
助け合いの職場で大事なのは、 「頼む」ことも「断る」ことも助け合いの一部 だということです。
自分だけが我慢していては、本当の意味での助け合いにはなりません。
「断る勇気」と「頼む勇気」。
両方を少しずつ身につけることで、不公平感は減り、気持ちもぐっと楽になります。


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